シロツメクサ,アカツメクサ(森奈津子)
![]() | シロツメクサ、アカツメクサ (光文社文庫) (2006/10/12) 森 奈津子 商品詳細を見る |
短編集。
姫野カオルコと,同じ界隈な感じがする。
予備知識なしで,ただ単に●ックオフでよく見かける人だから。
という理由で買ったので,読み始めてから,ぐるぐるさせられた。
え。え。あ。え。
そうくるか!みたいな。
はじめは,しまった,はずれかも。
と思いきや,なんだかクセになる物語たち。
荒唐無稽かと思わせておいて,哲学的。心理的。
破滅的なようで純情。
ありとあらゆるテイストがミックスされたような,お得感すらある。
なんか,漠然とすごい。
また買ってこよーっと。
特に印象的だったのは以下の通り。
「一郎と一馬」
足して40歳の法則に生きる親子。
「翼人たち」
不思議で優しくて悲しい。
でも,力強い。
「グラスの中の世界一周」
物語自体よりも,私には「グラスの中の世界一周」がひどく魅力的。
「語る石」
秀逸。
最後の最後に来てこれかー!
って。
ほんとに,引き出しの多い,長い,深い人だ。
☆☆☆☆
以下,抜き書き。
P.108
きっと,人は皆,あたふたしながら生まれ,おたおたしながら生き,あれよあれよという間に死んでゆくのだ。
P.163
自分の顔が見えない限り,私はこの世界の女王なの。もちろん,あなたもこの世界の王様。つまり,すべての人は,自分を視点とした世界の王様なのよ。
- [2008/01/24 00:28]
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