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ヨモギ・アイス(野中柊)


2編の短編,あるいは中編。
いずれもアメリカ人と結婚した女性の物語。
句読点の少ない独特の文章。
頭の中で考えていることが駄々漏れになっているような。

そして,一人称の文章の語り手は次々と入れ替わっていく。
人の考えていることは常に矛盾に溢れ,本人も混乱しながら,それでもそこには何らかの核があるというようなことを,物語としてきちんと成立させているのがすごい。

働くこと,なにもしないこと,日本人としてくくられること,色眼鏡。
日本にいてもあるそれは,国際結婚という形で明確に,より鮮やかに浮き出してくる。
そしてそれとともに,アイデンティティ,自己と向き合うことになる。



・ヨモギ・アイス

・アンダーソン家ヨメ
 私はこっちのが好き。
 どちらも,同じようなトーンの物語なんだけど。
 より混迷していておもしろい。

☆☆☆


以下,抜き書き

P.102

...その思慮の向かう方向や行動パターンは,結局トレンドにのっているに過ぎないという部分もあり,この17歳の少女は,いい意味でも悪い意味でもノリのいい年頃なのだということだった。


P.171
「あたしはウィルが好きでたまんないけど,別にアメリカはどうだっていいのよ」

P.204
「あなただって,わたしの気持ちはわかんないわよ。絶対にわかりゃしないわよ」と叫び,一度叫んでしまうと不思議と気分はすっとして,わかり合えないなんて当然じゃない?人はお互いにわかり合えるものだなんてデタラメ誰が言いふらしたんだろう,人間同士は決してわかり合えない,と認識するのが,ラブ&ピースへの第一歩じゃないかしらん,と妙にさばさばした心持ちになって,隣で膨れている,人種もバックグラウンドも全く自分とは違う熱血政治青年を,あらためて愛ある瞳で眺めた。


p.207
...この小さな島国では,さまざまな宗教が特に衝突することもなく,仲良く共存しているらしいということだった。...中略
それでも,このミソもクソも一緒のニッポン国民たちは,神の怒りに触れるでもなく明るく力強く生きており,...

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テーマ : 読んだ本。    ジャンル : 本・雑誌


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きよ

Author:きよ
100冊強/年程度の読書量。
せっかく,ずっとメモしていた読書記録を残そうかと。
過去15年くらい,どこまでさかのぼれるか,挑戦。あくまで手元のメモを元にしているので,過去になるほど,てきとー。
近頃、ドラマ三昧。
ドラマレビューの台詞は、超意訳の場合がほとんどです。
コメントも、ありがたいです。どうぞご遠慮なく。

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