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永遠の出口(森絵都)

永遠の出口 (集英社文庫(日本))永遠の出口 (集英社文庫(日本))
(2006/02/17)
森 絵都

商品詳細を見る



少女から,大人へ。
一枚一枚,皮がむけていく様子が,描かれている。
まっすぐなだけじゃなくて,寄り道したりしながら。

幼なじみらしい幼なじみのいない私には,ちょっと羨ましかったり。
お誕生日会が人生の一大事だったことや,教師が世界を支配していたこと。
私にもトリのように,ほんのり好きになって,でも叶わないまま終わった男の子がいたな,と思ったり。
よく,あのとき私は踏みとどまったなって,不思議に思ったり。
みんなにさよならをして,あんなに不安で哀しかったのに,新しい土地で,やっぱり新しい人間関係は始まって,いつか,距離に負けること。

保田君。
自分を認めてくれる,つながっていると思っていた人と離れていく時のあの辛さ。
そして,後に,こんなふうに間抜けに,でも真摯に向き合えて,良かった!
って。物語だし...
でも。なんか,くるものがある。
あの,ジタバタした感じ。
ひたすら,まっすぐに,追いかけてしまう。
ああいうの,今も私にあるのかな。
あっても困る気がするけど。
ないのも淋しい。


P.323の,50億年後に,地球がなくなると知ったときに思い浮かべるすべてのものが。
その列記に圧倒される。
私は,もう少し小さいときにそのことを想像したから,こんなふうにリアルに思い浮かべられなかったけど,でも,地球ごとなくなってしまうという事実は,とてつもなく,重かったって,思い出す。

懐かしい。
あの頃のこと。
そういうのが,きっちり盛り込まれてる。

短いエピローグが効いている。
できすぎでもなく,力の抜けた,現在。
一言一句が,浸みる。

「どんな未来もありえたのだ,と今となっては思う。」
とか。
「これが,今の私の到達地点だ。」
とか。

「生きれば生きるだけ,なにはさておき,人は図太くもなっていくのだろう。」

この言葉を,実感をもって頷けるような今,読めて良かった。

人生は続いていく。
息絶えるその日まで。
困難を切り抜ける力も,やりすごす図太さも。
苦しい時も,いつかはまた笑えるって,知ってるから。

☆☆☆☆


以下,抜き書き。

P.111
どんなにつらい別れでもいつかは乗り切れるとわかっている虚しさ。決して忘れないと約束した相手もいつかは忘れると知っている切なさ。多くの別離を経るごとに,人はその瞬間よりもむしろ遠い未来を見据えて別れを痛むようになる。

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テーマ : 読んだ本。    ジャンル : 本・雑誌


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プロフィール

きよ

Author:きよ
100冊強/年程度の読書量。
せっかく,ずっとメモしていた読書記録を残そうかと。
過去15年くらい,どこまでさかのぼれるか,挑戦。あくまで手元のメモを元にしているので,過去になるほど,てきとー。
近頃、ドラマ三昧。
ドラマレビューの台詞は、超意訳の場合がほとんどです。
コメントも、ありがたいです。どうぞご遠慮なく。

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