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神去なあなあ夜話(三浦しをん)

日常の続編の連続短編集。充実。 相変わらず絶好調。

神去村の名前の由来とか、村の事情とか、クリスマス事情とか。
ほっこりしたり、涙を流したり、もちろん笑ったり。
こういうふうに生きられる、あるいは考えられる、または受け入れられる人が、幸せになれる人なんだな、と思う。

おばあちゃんのパソコンスキルに大爆笑。

また日常のほうも読みたくなった。あの圧巻の祭り(笑)

☆☆☆☆


以下、抜き書き


P.141
このまま村で生きて死んで、どうなるんだろうという俺の迷い。行き先が見えないこわさ。こういう気持ちを察して、請け合ってくれた。「いつかは勇気も気配を感じられるようになる。神去の山につながることができる」。と。
なにかにつながるってふつうだったら鬱陶しいよな。つながれることを喜べるひとなんて、いないと思う。でも俺はそのとき、凄く安心したんだ。いつか、俺は神去の山々とつながれる。へその緒で母親とつながっていたみたいに。これまで死んでいった、たくさんのひとたちの列に連なれる。気配として山を漂い、俺みたいな半人前の作業員をびびらせたり、ヨキみたいな山仕事の天才を安らがせたりする。

P.203
神さまって、そいういうものなのかもしれないね。遠い空の彼方にいるんじゃなく、俺たちの心の中にいて、いつも見ている。言葉や言動嘘や本当を。


P.219
食えて眠れて、また山へ仕事に行けるなら、それで充分な気がしている。

P.271
自分が死んだあとも、そのひとが幸せに暮らせますようにと願うこと。死ぬまでのあいだ、飯を食ったり風呂を沸かしたり喧嘩をしたり、なんでもない生活をそのひととつづけていきたいなと願うこと。

中略

この村のひとたちは、百年後を見据えて山に木を植えつづけ、先祖が植えた木を切りつづけて、生きてきた。それは、笑ったり怒ったりしながら暮らす毎日を、自分たちと同じように、百年まえのひとたちも送っていたし、百年後の人たちもきっと送るにちがいないと、信じてるからだ。自分が死んでも、あとを生きるひとが幸せでありますようにと祈って、神去村のひとたちは山の手入れをしつづける。その信頼こそが、愛ってやつじゃないのかなぁ。
もちろん横浜にだって信頼と愛はあった。俺がガキで、それに気づけなかっただけで。親父は勤勉に会社に通って、家族のために稼いでくれた、母ちゃんは小言と無茶な行動が多いひとだけど、いつも俺や兄貴を心配してくれてるのはまちがいない。

中略

たぶん俺たちには、信頼と愛がインプットされてるんだ。明日も明後日も百年後も、きっと人々は幸せに暮らすにちがいないと、楽天的な希望がすりこまれていて、そこに向かって毎日を生きようとする力が備わっている。だから、なにかの原因で信頼や愛を見失ってしまったり、自暴自棄になってしまっているひとを見ると、胸が痛いような気持ちになる。





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きよ

Author:きよ
100冊強/年程度の読書量。
せっかく,ずっとメモしていた読書記録を残そうかと。
過去15年くらい,どこまでさかのぼれるか,挑戦。あくまで手元のメモを元にしているので,過去になるほど,てきとー。
近頃、ドラマ三昧。
ドラマレビューの台詞は、超意訳の場合がほとんどです。
コメントも、ありがたいです。どうぞご遠慮なく。

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