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魔王(伊坂幸太郎)

魔王 (講談社文庫)魔王 (講談社文庫)
(2008/09/12)
伊坂 幸太郎

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なんか、うまく言えないけど、これは結構大事な、気骨ある感じで、バランスも良く、潔く、たくましくて、清々しい物語のように思う。
というか、私はこういうの、すごく好きだし、小説として楽しめるし、政治についても考えられるし、多角的に、捉えやすいし、この小説を好きな人は、安心してつきあえる気がする。

誰か一人に感情移入するではなく、犬養の言葉にも一理あり、うなずける部分もあるし、反面、それを危惧する安藤の気持ちもわかるし、メディアのありようについて、うなずいたり、潤也君の姿勢も好きだ。詩織の感じも、密代っちも。
重くなりそうな話を、絶妙に重くしない空気も。

宮沢賢治を、あまりちゃんと読んだことがない。
「注文の多い料理店」と「アメニモマケズカゼニモマケズ」の一説を知っている、その程度だけど、引用されている詩にも、惹きつけられるモノは多い。
そして、その言葉がわかりやすく魅力的であるとともに、使い方によっては危険なんだというようなこと。


・続編的なものは、「モダンタイムス」

・岩手山。


☆☆☆☆

以下、抜き書き

P.14
未来のない老体が未来を考えられるか?未来のことを考えるのはいつだって若い人間なんだよ。政治家にしてみればよ、未来イコール老後でしかねえよ。

P.115
諸君はこの颯爽たる
諸君の未来圏から吹いて来る
透明な清潔な風を感じないのか

中略

俺がもしまだ二十代前半の、もっと正式な青二才であったなら、と夢想する。(中略)もしそうであったら、今の、宮沢賢治の言葉を聞いた途端、期待感や高揚で、興奮し、目を潤ませ、背筋を伸ばし、まだ見ぬ未来を真っ直ぐに睨みつける、そういった心持ちになったのではないだろうか。


P.253
私は、お兄さんは、潤也君を見放すとは思えないけどね。たかだか死んだくらいで。






未来を託す人間を、私はもっと積極的に選びたい。
近頃の日本は、間接の限界を感じさせられる。
その反面、直接になるとやはりわかりやすさによる勝利が、今より当然顕著になると予想され、その場合には今以上にマスコミ、あるいは広告代理店の力が別の意味で作用して、よりいっそうばかげた政治がまかり通ってしまう気がして、少し怖い。
いずれにせよ、今、いずれの政党も、何か思い違いをしているように思えてならない。
重要なのは、政権を取ることではなく、何を残せるか。何を成し遂げられるか。そこじゃないのか。
「覚悟はできているのか」
私は、この言葉は好きだ。
すごく重いし、弱っているときには甚だ迷惑な言葉だけど、でも、覚悟をもって、選択したほうがずっと清々しい。
まあ、覚悟とか言うと、結構重くて、クサイ感じだけど。
でも、うん。少なくとも、覚悟のようなモノについて考えて生きるほうがいいと思う。
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プロフィール

きよ

Author:きよ
100冊強/年程度の読書量。
せっかく,ずっとメモしていた読書記録を残そうかと。
過去15年くらい,どこまでさかのぼれるか,挑戦。あくまで手元のメモを元にしているので,過去になるほど,てきとー。
近頃、ドラマ三昧。
ドラマレビューの台詞は、超意訳の場合がほとんどです。
コメントも、ありがたいです。どうぞご遠慮なく。

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