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死神の精度(伊坂幸太郎)

死神の精度 (文春文庫 (い70-1))死神の精度 (文春文庫 (い70-1))
(2008/02/08)
伊坂 幸太郎

商品詳細を見る



ここ2年くらいかしら、書店でよく見かける名前で、どうなんだろうなぁ~って、思っていましたけど。
いいわ。
好き。

ある種の突然死を「可」とするか「不可」とするかを調査するためにやってくる死神と調査される人間との1週間を集めたこの短編集のテーマは、「死」なのか「生」なのか。

雰囲気は、「不思議な少年」(山下和美)とか「殺し屋シュウ」によく似てる。

その死神がこよなく愛しているのは「ミュージック」で。
「life is music」とか、「no life, no music」っていうのは、わりと良く耳にするし、そのとおり!って思うし、私自身もジャンル問わずに、常に「ミュージック」に関わって来てるから、それもなんだか嬉しい。

そして死神は語彙が少ない。
語彙というか、知らないことがとても多く、比喩や慣用表現のようなものを理解しない。
しばしばとんちんかんに答える。

さらに、感情も乏しい。
ある意味ではT2のシュワターミネーターのような感じだ。
別に、学んでいる感じはないんだけど。


ごく短い話の中に、人生が描かれ、謎解きが差し込まれ、ユーモアが含まれる。
ちょっと間違えたら、私にとって鼻につくその手前で、バランスしてる。

そして、ほんの少し、話はリンクする。


「旅路を死神」と「老女対死神」が2強だった。
どれも良かったけど、この2編は、私にとって秀逸だった。

「旅路を死神」では、ワイドショーで糾弾されそうな若者が、なぜそこへ行き着いたのかを描いて、物事には理由が、あるいは原因があることを思い出させる。
いや知っているけど、軽んじている部分、かもしれない。
近頃多い、無差別系の事件について犯人の苦しみを考えながら、「でも許されることではない」と思いながら、「どうして彼らはそこへ至るしかなかったんだろう。どうして、どこかで、彼らは救われなかったんだろう」って、いつも、思う。
どうして、彼らは幸せにはなれず、自分が不幸になり、そして人を巻き込まずにはいられなかったんだろう。


「老女対死神」は、70歳にして得た彼女の死生観のようなモノが、非常に身近で、安心するような。
この時点で、私がそんなふうに悟ったようなことを考えていていいんだろか、ということも思うんだけど。
まだまだ死にたいとは思わないけど、でも、もし今何かの事情で生を終えるとしても、それほど大きな悔いはない、と今は思う。
そうなったとしたら、むろん、逆縁になることについて、親には申し訳ないが、私はまわりの人に十分に愛され、分不相応なほどに、大事にされて生きているから。
日常の悩みはしょせん生死に関わるような話でもなく、スパイスみたいなもんだから。
「ああ、残念」って思って死ねる気がする。
ただ、やはり病を得て、カウントダウンしながら冷静に死を待つことはまだできないな、と思うけど。

そういうような、そう思って死ねるような生き方をいつも、コンスタントにしたいな、というようなことを思わせる話だった。

ああ、自分の話ばっかだよ..


☆☆☆☆



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テーマ : 読んだ本。    ジャンル : 本・雑誌


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プロフィール

きよ

Author:きよ
100冊強/年程度の読書量。
せっかく,ずっとメモしていた読書記録を残そうかと。
過去15年くらい,どこまでさかのぼれるか,挑戦。あくまで手元のメモを元にしているので,過去になるほど,てきとー。
近頃、ドラマ三昧。
ドラマレビューの台詞は、超意訳の場合がほとんどです。
コメントも、ありがたいです。どうぞご遠慮なく。

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