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アンダー・マイ・サム(伊藤たかみ)

ずっと、字が読めなかった。
久しぶりに1冊読了。


左手の親指がやけに長い俺。
顔に傷のあるみゆき。
心に闇のある清春。
それぞれの、普通なような、少しずれたような家族とか。

左手の指が長いこと、時々からだから外れること、外れているときに、その長い親指で人に触れると悲しみが読み取れること。

少し奇妙な素材を取り込みながら、普通の小説を書くことについては、この人、やけに上手い。
奇妙なことが題材なのではなくて、例えばそれ自体は、ただのひとつの出来事にすぎないというような。
そのこと自体が全然強調されないことがおもしろい。

なんらか小さな闇のようなモノを人は持っていて、でもそれは、結局誰もが持っていて、だけど、少しのことでどうにかなったりならなかったりして、案外流されていても、感じてさえいれば、なんとかなるよな、なんともならないような。
とにかく、なんだろう、まずは人とかかわっているうちは、大丈夫なのかな、というようなことを思う。

いずれにせよ、闇っぽいわりに、淡々とあっさりと、するっと書かれてる。
すべてが救われるわけでも、すべてが悪くなるわけでもなく、そういう普通に人生っぽいこと。


清春の母親がはまった宗教では、大切なモノを袋に入れて持ち歩く、と書かれていたけど、じゃあ、大切なモノってなんだろうって思うと、なんか、結局、大事な人たちの連絡先くらいの気がした。
写真とか、あれば嬉しいけど、なくてもいい。
だって私は、それを脳に刻んでるし、そこからこぼれてしまったことは、きっとこぼれてよかったことだろうし。
お金とか、確かに必要なんだけど、それって実態を伴わないというか、なければないで、また稼げばいい、みたいなことを思うのはきっとたぶん、私が結局本当にはお金で苦労したことがないせいかもしれないけど、でもお金がなければ、働けばいい。何もなければないで、別にいい、というようなことをちょっと思った。
というより、いい加減、所有し、消費する自分にうんざりしているのかもしれない。
かといって、捨てられないんだけど。

☆☆☆

以下、抜き書き。

P.68
彼は頭のいい人が持つ、一種の身勝手なかんしゃくを起こしそうになりながら、どうにか答えていた。

P.93
人は親密になってゆくにつれて、一番大事なことが聞けなくなってしまう。

P.133
しかめ面ばかりしていると日本は駄目になる。それは弱気の証なのだと思う。
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テーマ : 読んだ本。    ジャンル : 本・雑誌


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きよ

Author:きよ
100冊強/年程度の読書量。
せっかく,ずっとメモしていた読書記録を残そうかと。
過去15年くらい,どこまでさかのぼれるか,挑戦。あくまで手元のメモを元にしているので,過去になるほど,てきとー。
近頃、ドラマ三昧。
ドラマレビューの台詞は、超意訳の場合がほとんどです。
コメントも、ありがたいです。どうぞご遠慮なく。

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