読書記憶+

 
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2012年の読書

2012年の読書メーター
読んだ本の数:76冊
読んだページ数:25052ページ
ナイス:425ナイス
感想・レビュー:76件
月間平均冊数:6.3冊
月間平均ページ:2088ページ





なんか、自分でカウントした累計と10冊の差があるんだけど...
たとえばレディジョーカーは1冊とカウントされてるのかな。単純にメーターの読んだ冊数を足しただけのつもりだったんだけど。まさかの繰り上げミス?<検算する気はない。


今年は、実は面白すぎて感想を書くのを先延ばしにしたまま未だ記載していない三浦しをんの「風が強く吹いている」と、近藤史惠の「サクリファイス」からの3作、それに桜庭一樹の「赤朽葉家の伝説」、伊坂幸太郎の「あるキング」が超心に残った本です。
ピューリッツァとかは別枠で。
っていうか、あと何冊か書いていないことに、見返していて気付いた。
ボトルネックとか、書いてないな...と思ったらもう去年の話なんですって!びっくり!

それにしても、読書メーターのまとめ機能は好きだけど、レイアウトのセンスのなさは、ちょっと感動するほどだな...
しかも、手で改行入れるにはHTMLも汚いし。
もう一工夫なんとかしてほしい。ってここに書いてもたぶん無駄なんだろうけどね。







贖罪 (双葉文庫)
贖罪 (双葉文庫)感想
おもしろかった!し、怖かった! うまいな、この人。 告白だけ大ヒットかな、と思ってたけど、失礼しました。 クオリティがちゃんと揃ってます。 殺人事件に関わるということの怖さを、リアルに想像させる。 心の傷。 あと、悲劇の連鎖。 何が怖いって悲劇の連鎖だよね。
読了日:12月27日 著者:湊 かなえ
嘘つき。―やさしい嘘十話 (ダ・ヴィンチ ブックス)嘘つき。―やさしい嘘十話 (ダ・ヴィンチ ブックス)感想
月に土地を買う話と、死滅しつつあることを隠す政治家の嘘の話が印象に残った。 やさしい嘘というか、愛ある嘘だよね。 政治家の話は、[渚にて](映画の原題。10年くらい前にはエンド・オブ・ザ・ワールドっていうテレビドラマにも)みたいだった。「あの空の向こうに」(三崎亜記) 「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」(竹内真)も好きだった。 月に土地を買ってくれたおじいちゃんの話。 荒野さんも荒野さんらしくて、手堅い。
読了日:12月23日 著者:
伏(ふせ) 贋作・里見八犬伝 (文春文庫)伏(ふせ) 贋作・里見八犬伝 (文春文庫)感想
おもしろかった。けど、物足りなくもあった。 伏姫と鈍色の関係が結構好きだった。というか、鈍色が好きだったのかもしれない。遊女の夢とか父の死に顔が変わることに気づく感性とか。 私としては、江戸で伏を狩るところより、贋作里見八犬伝がおもしろかった。 ダークサイドというか秘密のある明るさとか明るさの影が好きだから、シンプルで愉快な兄妹にはあまり興味が沸かなかった。かわいかったけど。 かといって伏にもね。 なので、前半が圧倒的におもしろいという結果的には残念な一冊に。
読了日:12月20日 著者:桜庭 一樹
レディ・ジョーカー〈下〉 (新潮文庫)レディ・ジョーカー〈下〉 (新潮文庫)感想
で、布川さんてお金受け取らずに失踪したのだっけ。 自分が会社にいるせいか、砂山社長が一番理解しやすかった。 半田がぶっ壊れているのはわかるけど、合田はなんだ、どうした? 照柿を読んでいないのはやはり失敗かも。 読んでいる間は十分楽しめたけど、何か心に残ったかというと、高村作品にしては珍しく何も残らなかったかも。 なるほどこういう犯罪のやり方もあるのね。と思っただけで。 何より結局、全部、俯瞰的に描いている高村薫がすごい。が一番後々まで印象に残りそう。
読了日:12月10日 著者:高村 薫
レディ・ジョーカー〈中〉 (新潮文庫)レディ・ジョーカー〈中〉 (新潮文庫)感想
中は企業小説風味。
読了日:11月30日 著者:高村 薫
チヨ子 (光文社文庫)チヨ子 (光文社文庫)感想
宮部みゆきの何がすごいって、文字だらけで真っ黒でも全然読みにくくなく、つるっと読ませてしまうところだと思う。 タイトルにもなっているチヨ子が一番心に残った。 次が雪娘かな。 意表も突くし、切なくもあるし、残酷でもある。 あ、聖痕もやばかった。 宮部さんは人が一線を越えた、あるいは越える怖さを書くのが上手い。
読了日:11月26日 著者:宮部 みゆき
レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)感想
黄金を~を読んだら、ずっしり重い高村ワールドがやっぱり気持ちいいと思い出して、積ん読から引っ張り出したレディ・ジョーカーより先に照柿を読まなくて良かったかなぁ....(^^;) 出だしは、古い手紙から始まり、つかみ所のないまま読み進めていくうちに気がつけば嵌っているという。 高村薫の小説の犯罪は、乃南さんの「犯意」の人たちとは違って、周到に綿密だから、犯罪なのにむしろすがすがしさを感じるのかなというようなことを考える。
読了日:11月15日 著者:高村 薫
犯意 (新潮文庫)犯意 (新潮文庫)感想
なんか、こんな世の中やだよ...ってなる。
読了日:11月10日 著者:乃南 アサ,園田 寿
儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)感想
儚い羊とは上手いこと言う。 表題作の羊たちだけでなく、出てくる娘たちはみんな羊っぽい。 どれも品良く、だけど薄気味悪いような、さらりとしつつ、怨念風味というか。 面白かった。
読了日:11月7日 著者:米澤 穂信
夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 (ハヤカワepi文庫)夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 (ハヤカワepi文庫)感想
音楽にまつわる短編集。 どれも景色が目に浮かぶ美しい感じ。 善人も悪人もなく、気まぐれな部分がある人間らしい短編でおもしろかった。 友達の家に転がり込んでドタバタというか、ジタバタする「降っても晴れても」だけが、いろんな意味でピンとこなかった。 この一編だけが浮いているというか。けど、実はこれこそがリアルな黄昏世代なのかも。
読了日:10月26日 著者:カズオ イシグロ
リネンのハンドニットリネンのハンドニット感想
表紙のターバンに挑戦中。掃除の時とか便利そう。って手ぬぐいでいいやんけ。って話だけど。 どれも好きな感じだけど、テクニックがついていかない感じ。
読了日:10月26日 著者:桜間 よりこ
PRIDE(プライド) 池袋ウエストゲートパークX (文春文庫)PRIDE(プライド) 池袋ウエストゲートパークX (文春文庫)感想
10作。理屈としては物語の中で10年が過ぎたことになる。 相変わらずの上手さを感じるし、やっぱり好きだなーと思う。 最後だからかよく出てきて、よく喋るキングがかわいくて、笑った。 いつか、続きがあるのかないのかわからないけど、キングの物語を1作読んでみたい。
読了日:10月20日 著者:石田 衣良
ドラゴン・ティアーズ 龍涙―池袋ウエストゲートパーク〈9〉 (文春文庫)ドラゴン・ティアーズ 龍涙―池袋ウエストゲートパーク〈9〉 (文春文庫)感想
善と悪が曖昧の世界の中で、最善を尽くすことに意味はあるし、善意はこの世にまだあるということと。 シリーズの中で、根底に流れるものは同じだけど、10年という歳月の分、落ち着いた風情だな、とはどうしても思う。昔みたいにカラーギャングだなんだって、たまにはそんなのも読みたいなーって。
読了日:10月15日 著者:石田 衣良
星を継ぐもの (創元SF文庫)星を継ぐもの (創元SF文庫)感想
どこかでSFの名作だというのを見かけて、たまにはと思って読んでみた。
うん。でも考えてみたらSFとかは小さい頃からあまり得意ではなかったのであった。
前半、入ってこなくて途方に暮れたけど、終盤はなるほど名作と言われるのはわかるな、と思った。
とてもアメリカ的だと思ったけど、著者はアメリカ人で合ってるのかな。
これでイギリス人だと笑えないコメントだけど。
SF的描写はあまり興味なかったけど、とにかく、オチというか、終盤の着地点がなるほど名作と言われるわ。と。

読了日:10月10日 著者:ジェイムズ・P・ホーガン
時の“風”に吹かれて (光文社文庫)時の“風”に吹かれて (光文社文庫)感想
短編集。

筒井康隆よりソフトだけど、あの感じに似てる気がする。
面白かった。
いろーんな色の物語。
出だしはロマンチックに、そしてファンキーを経て、また静かに、ノスタルジックに終わっていく。
この構成も好き。

案外、ファンキー部門が好き。
こういうの、悪趣味にならず、薄っぺらくもなく、面白く読ませるのってすごいと思う。
読了日:10月3日 著者:梶尾 真治
うつくしい人 (幻冬舎文庫)うつくしい人 (幻冬舎文庫)感想
これ好き。
行き詰まって旅に出たらこのくらいドラマチックであってほしい。
ドラマチックっていうか、非日常というか。
それが決して色恋方向じゃないところがまた好き。
一生懸命生きてても、どこかズッコケ。
それが人生って、西さんとか森さんとか佐藤さんとか読んでると思う。
読了日:10月1日 著者:西 加奈子
黄金を抱いて翔べ (新潮文庫)黄金を抱いて翔べ (新潮文庫)感想
再読。 昔読んだときもナニコレ、めっちゃおもろいやんけ。 って思いましたけど、あらためて読んでもやっぱり楽しめた。 楽しめたというか、むしろ今の方がじっくり楽しんだかもしれないと思う。 リズムがあるというか、だらっとしても不思議のないエピソードが盛り込まれているのに、さらーっと流してるというか、最低限しか描かないことで想像力をかき立てられる部分があるし、テンポがいいから一気に読めるし。むしろもうちょっと書いてくださいヨ!って言いたいほどさっぱりとした書きっぷり。 映画も結構観たいかも。 童顔ツマブッキ
読了日:9月15日 著者:高村 薫
モダンタイムス(下) (講談社文庫)モダンタイムス(下) (講談社文庫)感想
つるっと上下巻を消化。 こういうちょっといい加減というか、ありそうでなさそうでなさそうでありそうな世界ってほんと、伊坂さんの本領発揮っていう感じ。 砂漠とかゴールデンスランバーは、少しリアルが強すぎて、その分自由さを失うような感じがあって、だけどあるキングとかコレとか、制約がない感じがたまらなく気持ちいい。 似たような登場人物で似たような話なのに、違うんだよなぁ。
読了日:9月13日 著者:伊坂 幸太郎
モダンタイムス(上) (講談社文庫)モダンタイムス(上) (講談社文庫)感想
感想は下巻にて。
読了日:9月13日 著者:伊坂 幸太郎
あるキング (徳間文庫)あるキング (徳間文庫)感想
これ、大好物すぎる~!
私としてはラッシュライフに並ぶ傑作。と思う。
(私的に)ダメなところがない。
ダメなところがないというより、好きなところばかり。と言えばいいのかな。
ただ「超好き!」「めっちゃおもしろかった!」としか言いようがないフィット感のものが時々出てくるけど、それがこれ。
一番好きなエピソードは、初心者入部した同級生が、がむしゃらに練習する姿を見て、傍観者だった者達が、「俺もやらなければ」と意識を変えたところ。
バッティングセンターの津田さんとか、石を投げる男とかも好きだった。

読了日:9月10日 著者:伊坂 幸太郎
ロマンス小説の七日間 (角川文庫)ロマンス小説の七日間 (角川文庫)感想
つるっと読めるおもしろさ。 悪い人は出てこないし、難しい問題もない。 彼氏が突然仕事を辞めても、放浪の旅に出ると言っても、結構理解ある主人公は、案外リアルに三十路の姿を示してると思った。 依存の必要がなければ、そんな感じに恋をするのが三十路だなーって。 ばーって怒っても長続きしなかったりとか。 待つとか、そういうのも違うなって感じとか。
読了日:9月1日 著者:三浦 しをん
楽園 下楽園 下感想
模倣犯の続編というか、前畑さんの続きというか。 でも模倣犯を全然覚えていない.... なかなかおもしろかったという事実しか。 ちなみにメモを読み返すと「おもしろかったけど大変だから、二度と読まないと思う」って書いてあって笑った。なんだそれ。 前作ではしばしば腹立たしく思っていたようだけど、今作はそれよりもやりきれない感じが一番強かった。 宮部みゆきなので、普通に読み応えも引き込み力も何もかもちゃんとあって、おもしろかった。 好き嫌いはともかく、おもしろくないことがまずないというのがすごい。
読了日:9月1日 著者:宮部 みゆき
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだらもし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら感想
めっちゃ面白かった~!
べらぼうに流行っていたし、何か役に立つかもって、ブクオフで買って積んでたけど、こりゃ流行るわ(笑)
ドラッガーさんの思想をどこまで理解できたかはともかくとして、歯車をかみ合わせることこそが最も大事というところにしみじみする。
やる気のベクトルを適切に整理して合わせること。
みんな漠然とわかっていることが、わかりやすく書かれていて、こんなふうにうちの部署が、会社が、国が変われたらいいのに。って思わず思う。
メモが見あたらないけど、「準備はできていた」みたいな、一文が心に残った。
読了日:8月1日 著者:岩崎 夏海
楽園 上 (文春文庫)楽園 上 (文春文庫)感想
感想は下巻にて。
読了日:8月1日 著者:宮部 みゆき
グラーグ57〈上〉 (新潮文庫)グラーグ57〈上〉 (新潮文庫)感想
感想は下巻に。
読了日:7月27日 著者:トム・ロブ スミス
グラーグ57〈下〉 (新潮文庫)グラーグ57〈下〉 (新潮文庫)感想
今作は、映画っぽい小説だなーって。
しきりとそれを思ってた。
すごく映像的な描写なのか、ハリウッド映画的な展開だからなのか。

そして、上下巻を一気読みするのがきっと正しい読み方だろうな、と。
わかっていながら途切れ途切れにしか読めなかったのが残念。

とても良くできたエンタテイメントだと思う。
一方で、家族や愛情をテーマにしている割には、その点は浅く感じた。
ゾーニとマリシュの恋も唐突ではあったけど、とても可愛らしく、ハードボイルドな本編に咲く一輪の可憐な花風味。

フラエラの野心は凄かった。
レオへの
読了日:7月25日 著者:トム・ロブ スミス
6TEEN (新潮文庫)6TEEN (新潮文庫)感想

少し大人になった4人の具体的な人生のワンシーン。
全然違う4人だけど、互いに尊重して、愛すべき仲間であることは変わらず。
みんな優しくて強くて、清々しくて。
だけど、こんなん小説だけ。とも言えない。
みんなが持ってたそういうキラキラの部分。
人を大事にしたり、あたりまえに優しくせずにいられなかったり、そういう気持ち。
重いテーマも爽やかに、軽やかに。
人は、優しくて、相手を尊重する気持ちが何より大事って、そうであってほしいし、そうありたいと思う。
読了日:7月15日 著者:石田 衣良
青年のための読書クラブ (新潮文庫)青年のための読書クラブ (新潮文庫)感想
桜庭さんはこういう何世代にも渡る物語が好きなんだな。
タイトルの響きはどこか軽さを感じさせたけど、想像より軽さはなく、時代を映した5つの物語。

時は流れ、世相は代わり。
だけどいつだってそこに本がある。
本を愛する者が。

言い回しとか、全体に芝居っぽいし、女子校だからか、宝塚っぽい。
胸を打つ一遍があるというより、なんともいえない感触が残る。

読書を通して知り合った者たちの人生が。
読了日:7月10日 著者:桜庭 一樹
このベッドのうえ (集英社文庫)このベッドのうえ (集英社文庫)感想
うむ。
恋愛短編集。
っていうか今の私って恋愛必要としてないんだな-ってつくづく思った。
ああ、そんなこともあったねぇ。と思うけど、で?っていう感じで。
結婚って、あたりまえだけど生活過ぎて、そういう色恋してる暇がない。
暇だから恋をするわけでもないけど、なんていうか、恋って生活感がないんだなーって。
あんなにも恋に夢中で、心を痛めたり、不安になったりしていた日々が懐かしい。

野中柊の中では珍しく、儚い、しんみりとした感触の物語が多かった。
読了日:6月25日 著者:野中 柊
ラン (角川文庫)ラン (角川文庫)感想
現実を生きる人々のたくましさがまぶしすぎて、泣く暇なんてありゃしない。
さすが森絵都。
このテーマで愉快にさせるなんて、さすがすぎる。

切実に、失った家族を求めているのに。
その切実さは絶対泣き方向に本来進むはずなのに。
なぜかずっこけ気味で。

だけどそれが「生」で、それが「死」のように思った。
「生」はギラギラとたくましく「死」は淡く儚いもの。
読了日:6月20日 著者:森 絵都
名もなき毒 (文春文庫)名もなき毒 (文春文庫)感想
説明的な部分までも、楽しく読める。
こんなにずっしり分厚いのに、全然手こずることなく読めちゃうのはさすが。

無差別殺人と、生まれながらの悪。
大きくこの2つを軸に、謎解きも、人間の悲しさと、しっかり描かれてる。

無差別殺人に繋がった辛い人生(だからといって、罪は許されないけど)も、どうにも自己中心的で、よどみなく嘘を付き、多罰的な人生を歩む女と。生まれながらの悪は、あらゆる意味で救いがない。
でも意志で殺人を犯すほうがもっと悪に思えたり。
物語は終わったけど、問題提起にすぎないようにも感じる。
読了日:6月14日 著者:宮部 みゆき
窓の魚 (新潮文庫)窓の魚 (新潮文庫)感想
いつも、どこか突き抜けた明るさを感じさせるのが西加奈子だと思っていたので、なにこのどろどろ感!って、新鮮だった。

淀んでるわ-、って。
新たな恋愛小説の臨界点。って裏表紙に書いてあるけど、これ、そもそも恋愛小説なのか???
確かに、2組の恋人同士らしきカップルが出てくるけど、だからってそれは恋愛なのか?
私にはむしろホラーに思えた。

不思議な小説は不思議な読後感を残して終わり。
読了日:6月5日 著者:西 加奈子
劒岳―点の記 (文春文庫 (に1-34))劒岳―点の記 (文春文庫 (に1-34))感想
新田次郎も結構好き。
これは、映画にもなったわけだけど、「記」というだけあって、記録小説的。
派手さもなく、淡々と、ああ、そうだったんだーって。

富山県の役人が相当に悪かったけど、彼のその反感のモチベーションは一体何だったんだろう。
ほとんど唯一動悸のない悪意のある人物だっただけに、ただ意地悪だっただけなのか。って変に印象に残った。
読了日:5月31日 著者:新田 次郎
散る。アウト (光文社文庫)散る。アウト (光文社文庫)感想
スギちゃんじゃないけど「ワイルドだろぉ~?」って言いたくなる、正しいハードボイルド。
たまに読みたくなる。こういうの。
人間、ドミノ倒しみたいにこんなに簡単に別の世界に行ってしまうことも、なるほどないとは言えないと言う絶妙なリアリティ。
だけど、なにも問わない潔さ。
善悪も、何も。
ただそこにある格差、闇、のようなもの。

読了日:5月27日 著者:盛田 隆二
小さな理由 (双葉文庫)小さな理由 (双葉文庫)感想
家族の短編集シリーズ。
相変わらず、手堅い。
手堅いけど、インパクトは逆に弱いかも。
定番なので。
「いちばん新しい思い出」が一番心に残った。かな。

読了日:5月23日 著者:森 浩美
きりこについてきりこについて感想
西加奈子だわー。
語弊があるかもしれないけど、ちせちゃんの事件のくだりが好き。
ちせちゃんの潔さと、きりこの正しさが。
するのは好き。でもだからと言って、意志に反したそれは強姦というのはあまりにも正論過ぎて、どうして救う会の人にはそれが理解できないのか理解できなかったけど、でもきっとそういうもんかもしれないとも思う。
「自分のしたいことを、叶えてあげるんは自分しかおらん」
読了日:5月18日 著者:西 加奈子
あした吹く風 (文春文庫)あした吹く風 (文春文庫)感想
あさのさんの高校生はみんな大人すぎてもう...


恋愛の本質的なことについて久しぶりに考える。
恋愛というか、人間関係、かな。
人生だろうか。

17歳年下の高校生で見えてくる、自分の「大人」の部分。身についたある種の悪癖、防衛方法のようなもの。
女友達との関係。
本質的な友情は、きっとこういうものだろう、と。

まあ、読んでいる間はいろいろ我が身に照らして考え込んだりしたけれど、読み終えてしまえばさらーっと流れていってしまったりもした。
読了日:5月12日 著者:あさの あつこ
シューカツ! (文春文庫)シューカツ! (文春文庫)感想
あの頃の私には見えていなかった就職の本質的な意味について、すごーくわかりやすく書いてある。
大人になって、それなりに働き続けている今だからわかること。
実際にはこんなキレイゴトばかりじゃなかったりするけど、だけど、本質的には就職活動って、こういうことだと思った。
この仕組みがいいかどうかは、ともかくとして。
現時点ではこの仕組みに巻き込まれるしかないから。社会人、しんどいことも多いけど、やっぱり楽しいことも多いよ。
読了日:5月7日 著者:石田 衣良
きのうの世界(下) (講談社文庫)きのうの世界(下) (講談社文庫)感想
上下もので、結構時間かかるかと思ったけど、つるっと読めた。
(いろいろやることあって、読了までの時間は長かったけど)

超不思議世界なんだけど、違和感なく読めちゃうところが恩田陸。
細切れのシーンが繋がってちゃんと収束するのがすごい。

世界に吸収されるというか、世界と同一化するというか、これは死の概念という理解でいいんだろうか。

水路と塔という現実的な謎と、思考的な謎の部分とが絡まり合って、恩田陸らしい作りはさすがだった。
読了日:4月27日 著者:恩田 陸
きのうの世界(上) (講談社文庫)きのうの世界(上) (講談社文庫)感想
導入部分は集中力が必要かも。 曖昧さを残すと後に響きそう。
読了日:4月23日 著者:恩田 陸
親指の恋人〔文庫〕 (小学館文庫)親指の恋人〔文庫〕 (小学館文庫)感想
ケータイで、出会い系で知り合った二人の。という触れ込みだったので、明るい恋愛ものかと思いきや、重くて重くて死ぬかと思った...
二人は幸せだったのか否か。
たぶん、二人は幸せだと思って死んだんだろう。
愛で満たされて。

けど、本当は死んだらそれだけでもう幸せじゃないと思う。
死を選ぶことが最善に感じる状態がもう幸せじゃないから。
何が悪かったわけでもなく、悪いタイミングに悪い二人が知り合ってしまった結果に思える。
石田衣良は、本質的にたくましい人間を描くことが多いので、とても珍しい物語だった。
読了日:4月13日 著者:石田 衣良
外商の真髄外商の真髄感想
縁のない世界をのぞけて楽しかった~。 それぞれのお客さまと公私の折り合いをつけながらどうやって付き合っていくかがむしろ一番ハードル高いかも... 究極のコンシェルジュって感じで、とても素敵。
読了日:4月11日 著者:伊吹 晶夫
季節風 冬 (文春文庫)季節風 冬 (文春文庫)感想
今回も堅調。
懐かしさを予感する。
という言葉に惹かれた「コーヒーもう一杯」。

連れ合いを亡くした主人公の母がたくましく、そして少し解放されているのが、なんだかうちの祖母みたい。な、「ネコはコタツで」。

障害児の世話を担当していた僕の追想。
確かに小学3年生とか4年生がリミットかもしれないな、とあの頃を思い出した「じゅんちゃんの北斗七星」。

あの苦しさ、悲しさを思い出す転校生の悲哀。「その年の初雪」。

印象に特に残ったのは上記4編。
読了日:4月9日 著者:重松 清
人恋しい雨の夜に せつない小説アンソロジー (光文社文庫)人恋しい雨の夜に せつない小説アンソロジー (光文社文庫)感想
超ごった煮(笑)
でも浅田次郎っぽいチョイスだなーって。
そして、浅田次郎の一編は、浅田次郎って確認せずに読み始めても、あ、これ浅田次郎だ。って。言い回しにクセがあるからね。

エビフライの短編が思いがけずというとあれだけど、好き。

読了日:4月6日 著者:
桜姫 (角川文庫)桜姫 (角川文庫)感想
歌舞伎シリーズの。わりと読みにくい。けど、結構好き。
謎解きとしても面白いし、女性の心の物語としても面白い。
集中力を必要とする一冊。うまく言葉にならないけど、独特の世界観の人だなとあらためて思う。

読了日:4月4日 著者:近藤 史恵
荒野 14歳 勝ち猫、負け猫 (文春文庫)荒野 14歳 勝ち猫、負け猫 (文春文庫)感想
荒野、14歳。
14歳かぁ...
今思えば、14年しか生きていなかったのか!って思うけど、あの頃は14年も生きていた風味で、いっぱし気分だったような。

大人として尊重されることが大事だった。大事って言うかそう扱われたかった。
そういうふうに扱う先生を、選んでた、と思う。
信頼されたかった、と思う。
読了日:3月29日 著者:桜庭 一樹
灰色の北壁 (講談社文庫)灰色の北壁 (講談社文庫)感想
男の小説って感じだった。 山岳小説だけど、それ以上に、男の小説という感じ。 新田次郎とか(マンガだけど)岳とは雰囲気が違う。 いや、同じだけど。 でもなんか決着の仕方が、男の人の書く小説っていう感じだった。 整数で割りきれる割り算な感じ。(それが悪いというのではなく、男性の方が割り切ることに強い感じという意味で)小説としては、物足りないと感じてしまう。
読了日:3月27日 著者:真保 裕一
きみはポラリス (新潮文庫)きみはポラリス (新潮文庫)感想
初、三浦しをん。読んでみて、なんとなくよくわからない。 好きなのか、そうでもないのか。 ものすごくいいなーって思うのと、う゛ーん、頭に入ってこなかったり、どうでもいいな、と思う話とが入り乱れてる。 11の短編集。 だから、それでいいのかも。 人を殺して埋めた話(私たちがしたこと)とか、誘拐じゃない誘拐をされた話(冬の一等星)のとか、とか、ロハス対決の話(優雅な生活)とか、春太の恋心(春太の毎日)とか、ああ、森を歩く(森を歩く)も好きだった。
読了日:3月23日 著者:三浦 しをん
季節風 夏 (文春文庫)季節風 夏 (文春文庫)感想
超久しぶりの重松さん。
一時期めちゃくちゃ読んでいたのに、なぜか足が遠ざかってた。
けれど、やはり鉄板クオリティだった。
っていうか、鉄板だから足が遠のいたかな。
少し、道徳的すぎるというか。そこが良さなんだけど、そこが重さでもあり。
心がキューってなる話ばかりで、読み終わると疲れる(笑)
読了日:3月18日 著者:重松 清
不連続の世界 (幻冬舎文庫)不連続の世界 (幻冬舎文庫)感想
ハイパー大和撫子っていう表現が素敵だった。
新しい時代の大和撫子。
上と外のニコっぽいな。って思った。


全体にちょっと不思議で、だけど、現実的で、ちょっとトリビア的な事象の説明みたいのがあって、謎解きもあって面白い。
とがったところがなく、ゆるゆると、時間が流れていく感じ。
こういう恩田陸、好き。
読了日:3月15日 著者:恩田 陸
図書館革命 図書館戦争シリーズ4 (角川文庫)図書館革命 図書館戦争シリーズ4 (角川文庫)感想
本編完結。
大団円。
が。
やっぱりちょっと1巻と同じようにむず痒かったりした。
なんだろーなー。
特に恋愛パートはもう、こそがゆくって。
これが快感だった時代もあったはずなんだがなーって(笑)
私も大人になったんだわーって、思った。
恋愛にそういう甘甘を求めなくなったっていうかー、もっとさりげなくやるようになったっていうかー、むしろやっぱ柴崎手塚風味だな。
読了日:3月9日 著者:有川 浩
続・星守る犬続・星守る犬感想
早速買ってきた。やっぱり泣いた。
おじさんだけが救われなかったけど、おじさんは幸せに逝けたって信じる。
だけど、哲男をおじさんが送って、幸せに暮らす、そんなエンディングも、読んでみたかった。


読了日:3月7日 著者:村上 たかし
星守る犬星守る犬感想
超泣いた。 犬のあのまっすぐな愛を思う。 私に、あのまっすぐさはきっとない。 うちの愛犬を思い出す。 彼の言葉を聞いてあげたかった。 明日、続きを買いに行く。
読了日:3月6日 著者:村上 たかし
図書館危機 図書館戦争シリーズ3 (角川文庫)図書館危機 図書館戦争シリーズ3 (角川文庫)感想
差別用語問題。
これって、やっぱり変だよね、って私も思う。
どんな美しい言葉を使っても、そこに悪意があればそれは差別用語だし、慇懃になる分、むしろ失礼だと思う。
最終章の銃撃戦は、やっぱり違和感あるんだけど(笑)
ここかしこにハッとする言葉やシーンはあるけど、「あ~!おもしろかった!」って、そういう本だし、それでいいんだと思う。
玄田のおじさまがステキング。
読了日:3月6日 著者:有川 浩
夢を見ずにおやすみ (講談社文庫)夢を見ずにおやすみ (講談社文庫)感想
2回目だった。1996年に刊行された本。
今とは、やっぱり空気感がちょっと違う。
どこかまだバブルの匂いがする。
全然バブルと関係ない、恋愛話なんだけど。
時代の空気が、まだ明るいというか。今回はなんといっても表題作でもある「夢を見ずにおやすみ」が刺さる。

「あなたが一番好きなもの」も好きだった。
男たちの「やりすごす」感のリアルさよ(笑)
読了日:2月28日 著者:鷺沢 萠
図書館内乱  図書館戦争シリーズ(2) (角川文庫)図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2) (角川文庫)感想
今度は落ち着いて読めた~(笑)
今度もあのむず痒さが続いたらどうしようかと思ったけど、大丈夫だった。
落ち着いて、わくわく読めた。
早く続き仕入れてこなくっちゃ。
そして。私、柴崎と手塚が好きかも。
読了日:2月27日 著者:有川 浩
図書館戦争  図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)感想
本文中に中学生たちの主義主張を「イタイ」だの「痒い」だの言ってたけど、私、この作品自体が痛痒かった。
中学生たちの主義主張は、「あはは、背伸びしてらー」ですむけど。
特に郁の言動はもう、キャー!って逃げたかった。決して嫌いではないし、おもしろくないわけでもなく、でも読んでいる間中、身体がむずむずするような、どうにもいたたまれなくて、だから、郁の中学生に痒くなる感じは、超共感できた(笑)
読了日:2月22日 著者:有川 浩
ハッピー・リタイアメント (幻冬舎文庫)ハッピー・リタイアメント (幻冬舎文庫)感想
浅田次郎の王道。根源的なもの。
善と悪に見えるものが善と悪とは限らないということについて。
戦後の日本と、マッカーサー。

天下りが悪いのでなく、天下りを機能させられないことが問題だろうし、っていうか、政治家には政治家の、官僚には官僚の、国民には国民の責任があって、それぞれが己の責任を全うする社会であれば、今の日本みたいに、ハンカチ落としみたいに、「アイツが悪い、こいつが悪い」って、言い合うようなことにはきっとならない。
むしろ「アイツはエライ、こいつもエライ」って。だから俺も頑張らなきゃってそういう社会
読了日:2月17日 著者:浅田 次郎
学園のパーシモン (文春文庫)学園のパーシモン (文春文庫)感想
脱出の物語という感じ。
解説の人は、喪失の物語と定義していたけど、私にとっては脱出、あるいは打開の物語に思えた。
どうしようもない行き詰まり感、閉塞感からの脱出。
どちらも、当てはまるんだけど。
失ったと感じるか、抜け出したと感じるか。
それはそのときの心のありようでも異なるかもしれない。
変化、あるいは脱皮。
大人になることは、失うと感じるよりも、手に入れると感じたい。
が、どうしようもなくその閉塞感のようなものに引きずられたのもまた事実で。
次は爽快な物語が読みたい。
読了日:2月13日 著者:井上 荒野
ピュリツァー賞 受賞写真 全記録ピュリツァー賞 受賞写真 全記録感想
解説付きで、充実。
その受賞作の後ろにある特集記事も、読みたい!と思う者が多い。
しばしば写真を撮る前にやることがあるだろうという論争が起きるけど、彼らの葛藤の1枚があるから、私たちは他者への思いを強くすることができる。
読了日:2月12日 著者:ハル・ビュエル
求愛 (徳間文庫)求愛 (徳間文庫)感想
RIKOシリーズ系。
「女」というものを書いた小説、という感じ。
事件とか、いろいろあるんだけど。
本質は「女」というものについて。

読了日:2月10日 著者:柴田 よしき
チョコレートコスモス (角川文庫)チョコレートコスモス (角川文庫)感想
ぶ、分厚い...
と思ったけど、特に後半は全然止まらなくなっちゃった。
演じることには全然興味ないし、お芝居も観たことはあるけど、はまることはなかったので、どうかなーと思ったけど、これ読むと、芝居みたいかも。ってなる。
飛鳥ちゃんの未来を見てみたい。
劇団ゼロも。
シンプルに面白かった!
読了日:2月7日 著者:恩田 陸
殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)感想
最後まで読んで、これはもう一度読み直さないといけないのかな、と思わず思う。
二度目を読むとまた味わいが違うかな、って。

それと人の心の安定をつくることの難しさを考えたりした。悪循環、とか。

そして、焦点があっていない場所にいたように見せて、重要だった人たちについても、その人たちの物語も読んでみたい。
読了日:2月3日 著者:真梨幸子
二人道成寺 (文春文庫)二人道成寺 (文春文庫)感想
たおやか、とかはんなり、とかそういうのがよく似合う世界が文字できちんと示されている。
ミステリ色が濃いというか、ミステリ。
もの悲しさ。
求めても、手に入らないものについて。
読了日:2月2日 著者:近藤 史恵
赤朽葉家の伝説赤朽葉家の伝説感想
女三代記。 おもしろかった! やっぱ、昭和たくましいわ。 っていうか、好きだわ。昭和。 タツ、万葉、みどりちゃんが最強過ぎてもう。 毛鞠ちゃんとかもすごいけど。トーコちゃんは...現代はねぇ...むずいよね。 タツ、万葉、みどりちゃんには絶対叶わない。 素朴で、力強く、たくましい。 めんどくさくて、力強い時代。っていう感じ。 国営放送の朝ドラで全然やれると思うなぁ、これ。 どんどん女優さんたち変えちゃってさ。 ....国営じゃあんまりおもしろく仕上がらないかな...
読了日:1月31日 著者:桜庭 一樹
アンの愛情 (集英社文庫 モ 8-3)アンの愛情 (集英社文庫 モ 8-3)感想
昔に読んだときは、恋物語としては物足りないし、アンの日常を楽しめるほどに大人じゃなかったしで、正直、う゛ーん。って思っていたけど、再読したら十分楽しめてラッキーだった。


読了日:1月30日 著者:L.M.モンゴメリ
アンの青春 (赤毛のアン) (集英社文庫)アンの青春 (赤毛のアン) (集英社文庫)感想
赤毛のアンは小学生でたぶん読んでいるけど、続きは小学校高学年だったか、中学生だったか...
正直、新潮文庫の村岡版でおもしろさを感じることはできなかった...
が。
今回は、なかなかにおもしろかった。
松本版が読みやすいというのもあるけど、アンがずいぶんと自分より年下になったことで、憧れ的に読むより、そうそう、そういうのあるよねー的に読めるようになったのも大きいかな、と。

読了日:1月30日 著者:ルーシー・モード・モンゴメリ
阪急電車 (幻冬舎文庫)阪急電車 (幻冬舎文庫)感想
このなんとなく車内で会話しちゃうのも、大阪ならではで。
なんていうか、東京とは全然ちがくて、車内の雰囲気がほっこりしているというか、東京ではちょっと考えられない感じ。
だけど、大阪でならある。あり得るからね。全然アリって思えちゃう。つながりながら、それぞれ完結していく。
その収束感がわざとらしすぎず、絶妙な配分で、それぞれのエピソードの凛とした潔さとか、ふんわり感とか、素敵だった。
読了日:1月25日 著者:有川 浩
ランナー (幻冬舎文庫)ランナー (幻冬舎文庫)感想
ストーリーとしては少しきれい事過ぎる気もするけど、そのぎりぎりまで張り詰めた緊張感とか、止められない自分への葛藤とかも含め、好きだった。というか、物語くらいこんな救いがほしい。
読了日:1月19日 著者:あさの あつこ
金色の野辺に唄う (小学館文庫)金色の野辺に唄う (小学館文庫)感想
順風満帆、何の苦労もない人生なんてなくて。
誰にも悩みはあり、幸せも不幸せも、笑顔も、ある。
だけど。
終わりの時、こんなふうに逝けたら。
それはたぶん幸せなのだと思う。
読了日:1月18日 著者:あさの あつこ
架空の球を追う (文春文庫)架空の球を追う (文春文庫)感想
やっぱ森絵都、超好き-。
森絵都を読むと、ぷぷぷって笑っちゃう感じがして、この世界も悪くないな、なんかキラキラだな。って気持ちになる。どれも素敵だけど、オーラスの一文。
「生まれて初めて紳士を見たような目をしていた」が、素敵すぎる。
大人は、いいものを、めんどくさくても、しんどくても、子供にちゃんと見せるように頑張らないといけないんだよなぁ。って思った。

どこにでもありそうすぎるシーンを、鮮やかすぎる切り取り方をして、「この世は捨てたもんじゃない」ってゆるーく思わせてくれる森絵都が私は大好きだ。
読了日:1月17日 著者:森 絵都
語り女たち語り女たち感想
ゆるゆると話が並ぶ。
超短編だということもあるけど、浅田次郎の沙高楼奇譚のように、どーんと来てバーンというのとは違って、あくまでゆるーく気怠く語られる感じ。
異色はメロスかな。
真逆のメロス。

歩く駱駝は怖いけど、ちょっと欲しいし、笑顔はかわいかった。
四角い世界はそんな映画もいいと思ったし、わたしではないは、怖い。
ラスク様はなんだかもどかしいし、夏の日々はほっこりだし。
カッパの水虎は、なんだかかっこよかった。
読了日:1月16日 著者:北村 薫
エデンエデン感想
帰り道、立ち寄ったブクオフで発見! いやっほ~!って、買ってきて。即読みました。 舞台はツール・ド・フランス。 っていうか、今度のツール・ドは観ちゃうね。 絶対観たい。って思った。監督の思惑と選手の気持ち。 人生の駆け引きとレースの駆け引きとが鮮やかすぎて、もちろん一気読み。 ラストはやはり、ほろ苦く、悲しい。 いずれにせよ、秀逸。
読了日:1月14日 著者:近藤 史恵
サヴァイヴサヴァイヴ感想
番外短編集。
どれが好きってどれも好き (笑)
石尾さんって、武士っぽい。
不正な勝利は絶対に許さないその心意気が好き。
チカも伊庭も赤城も好きだけど、やっぱり石尾さんが一番好きな気がする。
読了日:1月13日 著者:近藤 史恵
サクリファイス (新潮文庫)サクリファイス (新潮文庫)感想
超おもろかった!一気読み。確かにミステリでもあるけど、どちらかといえば自転車というスポーツの物語。イカロスのように走るチカとか、伊豆での石尾とかチームメイトとの連携とか。 それが紐解かれる鮮やかさとか。 久しぶりにキタ。 続き、文庫まで待ちたくないな...
読了日:1月11日 著者:近藤 史恵
変死体(下) (講談社文庫)変死体(下) (講談社文庫)感想
う゛ーん... まあ、おもしろかった、のかな。 ここ数年いつも思うけど、来年はどうしようって。マリーノの扱いがあんまりだ!って思う。 愛すべき、憎めない、そういう感じをもう少しプリーズ。 最後の方に近しい人にはつい厳しくなるみたいなスカーペッタの言葉があるけど、それで帳消しにできるか!っちゅうの。愛の部分が少なすぎ。
読了日:1月7日 著者:パトリシア・コーンウェル

2012年に読んだ本まとめ
読書メーター

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テーマ : 読んだ本。    ジャンル : 本・雑誌

2012年12月の読書

2012年12月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1466ページ
ナイス数:37ナイス
http://book.akahoshitakuya.com/u/141901/matome?invite_id=141901


累計 86冊

目標の100冊には届かず!
けど、近年ではダントツに読んだぞ。
来年こそ100冊復帰だ!



■贖罪 (双葉文庫)
おもしろかった!し、怖かった! うまいな、この人。 告白だけ大ヒットかな、と思ってたけど、失礼しました。 クオリティがちゃんと揃ってます。 殺人事件に関わるということの怖さを、リアルに想像させる。 心の傷。 あと、悲劇の連鎖。 何が怖いって悲劇の連鎖だよね。
読了日:12月27日 著者:湊 かなえ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/25478411

■嘘つき。―やさしい嘘十話 (ダ・ヴィンチ ブックス)
月に土地を買う話と、死滅しつつあることを隠す政治家の嘘の話が印象に残った。 やさしい嘘というか、愛ある嘘だよね。 政治家の話は、[渚にて](映画の原題。10年くらい前にはエンド・オブ・ザ・ワールドっていうテレビドラマにも)みたいだった。「あの空の向こうに」(三崎亜記) 「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」(竹内真)も好きだった。 月に土地を買ってくれたおじいちゃんの話。 荒野さんも荒野さんらしくて、手堅い。
読了日:12月23日 著者:
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/25478438

■伏(ふせ) 贋作・里見八犬伝 (文春文庫)
おもしろかった。けど、物足りなくもあった。 伏姫と鈍色の関係が結構好きだった。というか、鈍色が好きだったのかもしれない。遊女の夢とか父の死に顔が変わることに気づく感性とか。 私としては、江戸で伏を狩るところより、贋作里見八犬伝がおもしろかった。 ダークサイドというか秘密のある明るさとか明るさの影が好きだから、シンプルで愉快な兄妹にはあまり興味が沸かなかった。かわいかったけど。 かといって伏にもね。 なので、前半が圧倒的におもしろいという結果的には残念な一冊に。
読了日:12月20日 著者:桜庭 一樹
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/24592347

■レディ・ジョーカー〈下〉 (新潮文庫)
で、布川さんてお金受け取らずに失踪したのだっけ。 自分が会社にいるせいか、砂山社長が一番理解しやすかった。 半田がぶっ壊れているのはわかるけど、合田はなんだ、どうした? 照柿を読んでいないのはやはり失敗かも。 読んでいる間は十分楽しめたけど、何か心に残ったかというと、高村作品にしては珍しく何も残らなかったかも。 なるほどこういう犯罪のやり方もあるのね。と思っただけで。 何より結局、全部、俯瞰的に描いている高村薫がすごい。が一番後々まで印象に残りそう。
読了日:12月10日 著者:高村 薫
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/24592258


▼読書メーター
http://book.akahoshitakuya.com/





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贖罪(湊かなえ)



贖罪 (双葉文庫)贖罪 (双葉文庫)
(2012/06/06)
湊 かなえ

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おもしろかった!し、怖かった!
うまいな、この人。

告白だけ大ヒットかな、と思ってたけど、失礼しました。
クオリティがちゃんと揃ってます。

殺人事件に関わるということの怖さを、リアルに想像させる。
心の傷。
あと、悲劇の連鎖。
何が怖いって悲劇の連鎖だよね。
だから、事故も事件も、起こしたらいけない。

☆☆☆☆


テーマ : 読んだ本。    ジャンル : 本・雑誌

嘘つき。やさしい嘘 10の物語

月に土地を買う話と、死滅しつつあることを隠す政治家の嘘の話が印象に残った。
やさしい嘘というか、愛ある嘘だよね。
政治家の話は、[渚にて](映画の原題。10年くらい前にはエンド・オブ・ザ・ワールドっていうテレビドラマにも)みたいだった。「あの空の向こうに」(三崎亜記)

「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」(竹内真)も好きだった。
月に土地を買ってくれたおじいちゃんの話。

荒野さんも荒野さんらしくて、手堅い。


☆☆☆


テーマ : 読んだ本。    ジャンル : 本・雑誌

伏(桜庭一樹)

映画にするなら冥土は小栗旬か小出恵介がいいなーとか思ってたら、アニメ映画なのね。

南総里見八犬伝は読んだことがなくて、仁議礼忠なんとかかんとかという玉が出てくる話程度の認識だったので、南総里見八犬伝もちょっと読んでみたくなったけど、長すぎるので却下。
ネットでざっくり調べると、どうやら贋作とは真逆というか、みたいね。

伏姫と鈍色の関係が結構好きだった。
というか、鈍色が好きだったのかもしれない。
江戸で伏を狩るところより、贋作里見八犬伝がおもしろかったみたい。

ダークサイドというか秘密のある明るさとか明るさの影が好きだから、シンプルで愉快な兄妹にはあまり興味が沸かなかった。
かといって伏にもね。
なので、前半が圧倒的におもしろいという結果的には残念な一冊に。


☆☆☆+


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レディ・ジョーカー(高村薫)

レディ・ジョーカー




黄金を~を読んだら、ずっしり重い高村ワールドがやっぱり気持ちいいと思い出して、積ん読から引っ張り出したレディ・ジョーカーより先に照柿を読まなくて良かったかなぁ....(^^;)
こっちもあったのに...
もう1冊読み終わった今になって、先照柿ってわけにはいかないなぁ。


出だしは、古い手紙から始まり、つかみ所のないまま読み進めていくうちに気がつけば嵌っているという。

高村薫の小説の犯罪は、乃南さんの「犯意」の人たちとは違って、周到に綿密だから、犯罪なのにむしろすがすがしさを感じるのかなというようなことを考える。
あるいは湿ったところのない犯罪。
ないわけではないんだけど、でも印象としては水分をたたえつつ、じっとりとまとわりつく感触とは違うなんだろうなー、水辺風?


中・下を読了。

で、布川さんてお金受け取らずに失踪したのだっけ。

さすがに最後の方は集中力が切れてしまいがちな自分がいた。
いやー、よくこれだけの壮大な話を書けるものだなぁ。
読むだけでも結構大変やのに。

自分が会社にいるせいか、砂山社長が一番理解しやすかった。
半田がぶっ壊れているのはわかるけど、合田はなんだ、どうした?
照柿を読んでいないのはやはり失敗かも。

読んでいる間は十分楽しめたけど、何か心に残ったかというと、高村作品にしては珍しく何も残らなかったかも。
なるほどこういう犯罪のやり方もあるのね。と思っただけで。
何より結局、全部、俯瞰的に描いている高村薫がすごい。が一番後々まで印象に残りそう。


☆☆☆☆




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プロフィール

きよ

Author:きよ
100冊強/年程度の読書量。
せっかく,ずっとメモしていた読書記録を残そうかと。
過去15年くらい,どこまでさかのぼれるか,挑戦。あくまで手元のメモを元にしているので,過去になるほど,てきとー。
近頃、ドラマ三昧。
ドラマレビューの台詞は、超意訳の場合がほとんどです。
コメントも、ありがたいです。どうぞご遠慮なく。

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