読書記憶+

 
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カンタ(石田衣良)

う゛ーん... 面白かったんだけど。「けど」ってなっちゃう。
石田衣良の長編ってどうにも詰めが甘い感じがするというか、冗長になってしまうというか。
この人は中編くらいがやっぱりいい。

現実世界でのライブドア辺りを思わせることを書いていて、それでいていろいろキレイゴトも多いし、その割に現実的に終わりを迎えるし、いろいろ不完全燃焼すぎて。
だから面白かったけど、結局のところ不満なんだと思う。

ああ、そうだよなぁ...と思うところがいくつもある反面、もやっとするわ~なところもしばしばだった。
耀司のお母さんの存在が中途半端だったり、カンタのお母さんが耀司にカンタを託しちゃったのもちょっとアレだったり、そもそも耀司が王子様扱いされるほどのイケメンだったり。まあ、おとぎ話だからいいのかな。

結構ワクワクする分、収束の不細工さに萎えた、のかも。
実際、ほとんど一気読みは一気読みだったし。
若い世代が損していることへの問題提起的な部分とかはリアルだし。

ああ、惜しい。




☆☆☆+

 

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テーマ : 読んだ本。    ジャンル : 本・雑誌

チッチと子(石田衣良)



なんかさ、しょっちゅう泣きそうになるわけ。
こっちは満員電車とかで読んでるのに。
こういうのやめてくれるかなぁ。ってちょっと逆ギレ。

天の邪鬼だなぁって思うけど、ああこのベストセラー作家の小説で泣くなんて、なんかくやしいんだよね。って時々思う。
私の人生は上々の方だと思うし、なんて幸せなんだろうとも思うのに、一方で、ああ、私は何も成し遂げずに老いていくのだなと思うこともある。
老いていくとか何言ってるのこの人って話だけど。
まだこの先、どんな展開が待ち受けているかなんて誰にもわからないことはわかっているけど。
人生を24時間にたとえるなら、平均寿命から考えるともうすぐお昼なんだなーって。
いや、なんだまだお昼になってないじゃないか!<急に前向き。

とにかく、石田衣良みたいに優しい人が、適切な言葉で、いい話を書いているという事実に動揺するのかも。嫉妬とか。自分の小ささに腹が立つというか。小さいというのは、人間の器がだけど。そもそもそんなこと考える時点で小さいんだけど。でもチッチもそういえば嫉妬してたから、一緒だ。みんな一緒なのか。
うん、思い出したけど、悲しかったり悔しかったりするのは、もっと上へというような上昇志向があるからだから、それでいいんだよ。って人にはアドバイスしたわ、私。

必勝法は、自信のあるふりかもしれないな、とあるとき思った。
本当の「絶対の」自信なんてどこにも、誰にもないんじゃないかなって。
そういう恐れのようなものを、うまく隠すことや、うまく見せることができる人が、私には素敵な人に見える。
そもそも自信も恐れも関係ないような自然体の人も。

以上は、前半を読んだ感想。
以下は、全部読んでの感想。
全然違ってておもしろい。


女性3人に惚れられる(振り回される?)展開は、いらなかったなーって個人的には。
なんか、つまらなかった。
実際、ありそうな展開ではあるのだけど。
「チッチと子」の世界では、特にお見合い女はいらなかった...
書店員も相当アレだったけど、そっちはまだ惹かれちゃう気持ちはわかる。
まあ、書店員自体はエエ加減にせえよ。って感じだけど。
ていうか、見合い女も書店員も、いるいるこういう女。うざいよねー。って思った。人生上手に生きて行かれるタイプ。

あと、椿さんは個人的に好きだからOK。
でもあの優柔不断チッチは、結局誰も選ばないだろうけどね。
特に椿さんを選ばなさそう。

妻。妻の気持ちはわかる。
わかるけど、病んでるな、とも思う。
結局、30前後というのは、ぴかぴかの若さを卒業して、成熟期に入るから、不安とか先が見えた(ような気がする)感とか、実際体調も変わるし、心がふらつく時期ではあると思う。


すっごいすっごいおもしろかったけど、どんどん先が読みたかったけど、読み終わると、なんだかなー...と思う一作だった。
石田衣良が、半分自分のことのように書いたせいで、いろいろこねくりまわしちゃったんじゃないかな、という気がする。
いや、違うのかな。
この人、こういう長編てそういえばほとんど初めて見たいなものなのかも。
いつもの連作短編風味とはいえ、起承転結から考えると実質長編。
だから変な感じなのかも。
IWGPにせよ、なんにせよ、基本は短編の人だからかもしれない。

前半は良かったのに、後半は微妙な、尻すぼみ感。
読後感としては、なんだかメタボな感じ、過剰装飾な感じの1作だった。
おもしろくないわけではないけど、二度は読まない。


☆☆☆+




テーマ : 読んだ本。    ジャンル : 本・雑誌

PRIDE IWGP X(石田衣良)



10作。理屈としては物語の中で10年が過ぎたことになる。
相変わらずの上手さを感じるし、やっぱり好きだなーと思う。

最後だからかよく出てきて、よく喋るキングがかわいくて、笑った。

いつか、続きがあるのかないのかわからないけど、キングの物語を1作読んでみたい。


☆☆☆☆


テーマ : 読んだ本。    ジャンル : 本・雑誌

ドラゴン・ティアーズ 龍涙 IWGP IX(石田衣良)

善と悪が曖昧の世界の中で、最善を尽くすことに意味はあるし、善意はこの世にまだあるということと。

シリーズの中で、根底に流れるものは同じだけど、9年という歳月の分、落ち着いた風情だな、とはどうしても思う。昔みたいにカラーギャングだなんだって、たまにはそんなのも読みたいなーって。



☆☆☆☆

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6TEEN(石田衣良)

待ってました。4TEENの続編。
前作から長すぎて、ちょっと覚えていなかったりするけど(^^;)
IWGPをもっと若く、もっと爽やかに、もっと普通にした感じで好きだった記憶はあるんだけれど。

今作もそれは変わらない。
少し大人になった4人の具体的な人生のワンシーン。
全然違う4人だけど、互いに尊重して、愛すべき仲間であることは変わらず。
というより、本当の仲良しは違っているのにウマが合うもんだよな。と思う。
似ていると同族嫌悪があったりするし。

みんな優しくて強くて、清々しくて。
だけど、こんなん小説だけ。とも言えない。
みんなが持ってたそういうキラキラの部分。
人を大事にしたり、あたりまえに優しくせずにいられなかったり、そういう気持ち。

重いテーマも爽やかに、軽やかに。
人は、優しくて、相手を尊重する気持ちが何より大事って、そうであってほしいし、そうありたいとそういうふうに思う。


☆☆☆☆


テーマ : 読んだ本。    ジャンル : 本・雑誌

シューカツ!(石田衣良)

こういう本こそ、推薦図書にしたらいいのに。
いや、推薦図書にするとむしろ読む子が減っちゃうかな。
あの頃の私には見えていなかった就職の本質的な意味について、すごーくわかりやすく書いてある。
大人になって、それなりに働き続けている今だからわかること。
実際にはこんなキレイゴトばかりじゃなかったりするけど、だけど、本質的には就職活動って、こういうことだと思った。
この仕組みがいいかどうかは、ともかくとして。
現時点ではこの仕組みに巻き込まれるしかないから。
特に、今はみんな優しくて、大事に育てられた子が多いから。
こんなことでくじけないで欲しいし、だけど、こんなことでくじける気持ちもすごくわかる。
だって、傷つくもん。
人格否定された気持ちになって当然だもの。
でもだけど、だからこそ。
就職試験の準備怠りなく、気持ちの準備も怠りなく。
逞しく、勝ち抜いて欲しい。
社会人、しんどいことも多いけど、やっぱり楽しいことも多いよ。

☆☆☆+

親指の恋人(石田衣良)

ケータイで、出会い系で知り合った二人の。という触れ込みだったので、明るい恋愛ものかと思いきや、重くて重くて死ぬかと思った...

私は、客観的には勝ち組の澄雄の側の目線が自然だった。
絶対ヒルズに住むような日は来ないけど。
でも、愛されて育って、お金にこんな苦労したことがないだけで、たぶん満たされているから。
澄雄の心には穴が開いていて、それは私と違うけど。

二人は幸せだったのか否か。
たぶん、二人は幸せだと思って死んだんだろう。
愛で満たされて。

けど、本当は死んだらそれだけでもう幸せじゃないと思う。
死を選ぶことが最善に感じる状態がもう幸せじゃないから。
何が悪かったわけでもなく、悪いタイミングに悪い二人が知り合ってしまった結果に思える。

こういう不幸のドミノ倒しは物語でも好きではないけど、ものすごく考えさせられた。
借金取りの言葉。
「おまえはまだほんとうに負けが込んだ人間というのを観たことがないんだ。あれはもう人間とはいえない」

恐ろしい言葉。だけど、きっと本当だと思う。
そういう存在は確かにある。
澄雄はそれに引きずり込まれた。
引きずり込まれたことが悪いのか。
何度も、考える。

私は、逃げる。
というより、本能的に避けているんだな、といつも思う。
まわりに度を超した不幸が発生しないので。
離婚ですら、起こらない。

あるいは、不幸が怖いから、全力で逃げているだけかもしれない。
それは薄情かもしれないけど、自己防衛という意味では正しい。

だから、澄雄よりむしろ澄雄の父の心境が一番近いのかもしれない。
「科学やテクノロジーがいくらすすんでも、最後に頼るのはそこだ。澄雄はしらないだろうが、金融の世界の人間がどれほど運を大切にするか、実際に見たら驚くだろうな」
運。
瞬発力と持久力があるように、運も単発的なものと、長期的なものがきっとあって、私はたぶん、長期的に幸運な人間で、それをとてもありがたく恵まれていると思っているし、大事にもしている。
だから、不幸なものは怖くて、逃げようとしてしまう。

悪いときに悪いタイミングで、生命力の弱い人間が出会い、死んでいった。
石田衣良は、本質的にたくましい人間を描くことが多いので、とても珍しい物語だった。

☆☆☆+








テーマ : 読んだ本。    ジャンル : 本・雑誌

非正規レジスタンスIWGPⅧ(石田衣良)

IWGPはいつも少し悲しい。
たぶん、いわゆる弱者を助ける物語だからあたりまえはあたりまえだけど。
そして少し救いがあるから、また読みたくなる。

一人で頑張らなくていい。頑張らない方がいい。
助けて。と言えさえすれば、道は開ける。そういう感じがする。

お金を稼ぐことは大切だけど、想像もつかない金額を手にしてどうするのか。
そのお金をただ所有することで人は幸せにはなれなくて、それお金をどう使うかが幸せを決めるだろうに。

若者を切り捨てて、元気な年寄りを大事にして、日本はどこへ行くんだろう。
(むろん、元気がなくなった年寄りにも手はさしのべる必要があるけれど)

仕事がある幸せ。
幸せでもあり、しかし現状維持が精一杯。
手をさしのべるだけのものは、持てない。

被災者の身内が会社にいて、たくましい人は、脱力しそうな現実の中でも、チャンスをものにしていくという現実。
たくましさを持つことが一番大事なのかもしれない。

☆☆☆☆


テーマ : 読んだ本。    ジャンル : 本・雑誌

逝年(石田衣良)

娼年の続編。
性と生。
ひんやりとした文章と、暖かい優しさと。
石田衣良の世界。


☆☆☆☆

テーマ : 読んだ本。    ジャンル : 本・雑誌

目覚めよと彼の呼ぶ声がする(石田衣良)

生きることは楽しみを見つけ出すことだ、というようなことを思う。


☆☆☆☆



テーマ : 読んだ本。    ジャンル : 本・雑誌


プロフィール

きよ

Author:きよ
100冊強/年程度の読書量。
せっかく,ずっとメモしていた読書記録を残そうかと。
過去15年くらい,どこまでさかのぼれるか,挑戦。あくまで手元のメモを元にしているので,過去になるほど,てきとー。
近頃、ドラマ三昧。
ドラマレビューの台詞は、超意訳の場合がほとんどです。
コメントも、ありがたいです。どうぞご遠慮なく。

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